カード初心者に多い知識不足
クレジットカードを作りたての新社会人も多いと思います。
なかには、何となく申し込んで、何となく使っている人も多いことでしょう。
現金を出さずに決済できるので、便利だと思っているけど、カードの仕組みがわかりにくいと感じている人もいるでしょう。
仕組みがわかって使うのと、わからないで使うのとでは、後々の使い方に差がついたり、トラブル回避ができるかの差になったりします。
お金の流れの仕組み
いつものお店でカード決済したと仮定します。
カード決済はカード会社の立て替え
レジでカードを提示して、本人確認のためのサインや暗証番号を入力すると、レシートとクレジット利用票がもらえます。
この時点では誰が金銭を支払ったのでしょうか。
答えはクレジットカード会社です。
自分の銀行口座から一円も引き落とされていませんね。
ですので、カード会社が本人に代わって立て替えてくれたのです。
しかし、この時点ではカード会社からお店にリアルタイムで支払いはないので、実際にはお金は動いてはいません。
お店による代金請求
次に、お店がカード会社に支払いを請求します。
お店によって翌日に請求するところもありますし、週に数日分をまとめて請求するところもあります。
このようにお店によってカード会社に請求するタイミングが違うので、ウェブ請求書を見ていると、店舗によって売り上げはすぐに反映されてこないのです。
カード会社からお店に支払い
お店からの請求を受けたカード会社は、ここでようやくお店に売上金を支払うことになるのですが、その金額は手数料が引かれた金額になります。
ここでようやくお金が動きます。
この手数料はカード会社の利益になるわけです。
カード会社からカード保有者に代金請求
お店に売上金を支払ったカード会社は、今度は支払った金額を回収するためにカード保有者に請求します。
現在、ウェブ明細が主になっているので、カード会社のウェブサイトで金額を確認すればいいようになっています。
カード保有者による支払いは口座引き落とし
最後にカード保有者がカード会社に買い物の代金を一ヶ月分まとめて支払います。
多くは口座引き落としで支払うことが多いです。
ここでもお金が動きます。
カード保有者が留意すべきこととは
上記のお金の流れを把握すると、どこで注意すべきかがわかります。
注意すべき時
ポイントはお金の流れを阻害しないように注意するということです。
それでは、どこがお金の流れを止めてしまいやすいか。
恐らくは、カード保有者の口座から引き落とされるところが要注意でしょう。
ついうっかり入金を忘れていて、残高不足になった人もいるでしょう。
注意すべき額
支払い能力を超えた消費を続けていると、引き落とし金額が不足して、引き落とせないことになります。
それを防ぐにはどのくらい使っているのか、自分自身で把握していなければなりません。
それには、もらったレシート類は一定期間保管して、チェックすればわかりますし、ウェブ明細と照合すれば、身に覚えのない請求がないかのチェックにも役立ちます。
お金の動きを止めてしまったら
信用情報に傷がつく
個人の信用情報を管理する機関があり、貸付を行う企業や銀行などが、貸付する個人が債務超過になっているか、滞納がないかなどを照会しているようです。
情報管理の対象として、カードの発行、各種ローンや融資、貸付、携帯電話の割賦販売の残債などがあるようです。
カードの支払い状況だけに限った話ではないのですが、滞納すれば信用情報にそれが記載され、新たなカードの発行や、その他新たな借入れに影響が出ると思われます。
短期間に何度も滞納させなければいい
滞納させたと言っても、ついうっかりはあるものです。
私も残高不足で引き落とし不能になったことがありました。
その記録は半年くらい残るようなのですが、その間に新たカードの新規発行ができました。
一回くらいのついうっかりは誰にでも起こり得ることなのでしょう。
きちんと支払う意思と責任が大切
カード会社によっては数日後にもう一度引き落とししてくれたり、カード会社の指定口座に振替できたり、コンビニ支払いができたりするところがあります。
また、自分で率先して、カード会社に電話して事情を説明するのもいいでしょう。
要は貸し倒れさせないという意思を伝えることも大事です。